ダッチハーバー(Dutch Harbor)は、アラスカ、アリューシャン列島の西側にあるウラナスカ島北部にある小島アマカナック島にある山である456mの山である。アマカナック島の麓には、ダッチハーバーという港がある。1942年、太平洋戦争中、米国内においてハワイの真珠湾とともに日本海軍の空襲を受けた場所のひとつである。当時、潜水艦の基地があった。現在は、ベーリング海を漁場とする漁船の重要な基地であり、重要な水産業の町である。アマカナック島の西側には、南西方向に延びる長い砂州があり、ベーリング海から波浪の侵入を防ぐ天然の良港になっている。
山麓から見るバリャフー山 | 大きな地図で見る |
2012年9月22日、ベーリング海での退屈な2週間の漂白を経て、ダッチハーバーに再入港することになった。ベーリング海からのうねりの影響で大きく揺られながら港内に侵入していく。夏が終わり周囲の山々には、わずかに冠雪が見られる。港の入口付近で、水先案内人(パイロット)を乗せたタッグボートが木の葉のように揺られながらこちらに向かってくる。周りには潮を吹きながら鯨が泳いでいるのが見える。パイロットの操船により、前回のコンテナバースより少し奥の新しい桟橋に着橋する。その桟橋は、飛行場の滑走路の延長線上にあるため、ちょうど着陸態勢に入っていた小型旅客機が、本船の船橋のすぐ近くをかすめて着陸していく。その飛行機は、本船のレーダーマストをくるりとかわし、滑走路に入り進路をもとに戻す。まるで曲芸のようだ。見ていて冷や冷やする。
今回は、船の目の前にある、アマカナック島のMt.Ballyahoo(438m)に登ってみることにする。
午後3時に本船を出発、広い道路を歩き、滑走路の端にある登山口に入る。綺麗な円錐形の山を正面に見ながら歩いていく。空気は涼しく清々しい。喘ぎながら高度を上げていく。振り返れば雄大なダッチハーバーの雄大な景色が広がる。揚荷中の我が船がだんだん小さくなっていく。何と素晴らしい風景だろう。
標高の高い山の山頂付近には積雪がある。冬はもうすぐそこなのだろう。途中山の中腹でダッチハーバーに入港していた米国沿岸警備隊の乗組員の若者が、感動した表情で下界を眺めていた。山頂まで行くのかと尋ねられ、そうだと答えた。彼は、山頂に行かずしばらくして下山するようだ。滑りそうなガレ場を慎重に登り切り、バリャフー山山頂・484.2mに達する。山頂からは360度の眺望が開けベーリング海が見渡せる。南西側には、印象的なホッグ島という小島が見える。草原の島には、民家がある。人が住んでいるのだろうか。景色を楽しんだ後、雄大な景色を見ながら来た道を引き返し下山する。船に帰り着いたのは、午後8時ごろだが、日が長くまだ昼のように明るい。小型旅客機が本船の横を着陸して行く。
船は残りの軽油の揚荷を終え、9月24日、韓国の麗水(ヨース)港に向け出港した。
船を出発する。 |
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前回着桟したコンテナバース |
虹がかかる。 |
Mt.Ballyahooを目指す。 |
倉庫のような建物を通り過ぎる。 |
道は山頂まで続く。 |
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小雨が降る。 |
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トリカブト? |
トリカブトとダッチハーバー |
Mt.Ballyahoo山頂に立つ。反対側は切り立った断崖。 |
Mt.Bllyahooの隣の山。 |
遠くの山には冠雪がある。 |
トリカブト? |
明日船は出港する。 |
船に戻る。夜なのにまだ明るい。 |
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